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(3/4)Wiiゲームが脳卒中後のリハビリに有用


 脳卒中からの回復途中の患者にテレビゲームWiiを中心とした理学療法を実施すると、標準的な治療法を用いた患者よりも優れた回復がみられることがカナダの研究で示された。この知見は、米サン・アントニオで開催された米国脳卒中協会(ASA)国際会議で発表された。

 任天堂(今回の研究には関わっていない)の製造するゲーム機Wiiでは、プレイヤーがワイヤレスリモコンを用いてテレビ画面の映像と身体の動きを同期させることができる。今回の研究では、脳卒中患者20人(平均61歳、いずれも軽症から中等症の虚血性または出血性脳卒中からの回復中)を無作為に2群に割り付け、一方の群は障害のある腕に対してカードゲーム、ジェンガ(ブロックを積むゲーム)などの標準的なレクリエーション療法を実施、もう一方の群ではバーチャルゲームである「Wiiテニス」および「Wiiクッキングママ」を実施した。

Wii療法には、テニスの試合、ジャガイモを切る、タマネギの皮をむく、肉を切る、チーズを削るなどの作業に必要な腕の動作を模倣した動きが含まれた。両群とも1回60分のセッションを2週間にわたり8回実施。いずれも脳卒中の発生から2カ月以内に開始され、「集中的」に実施された。

 2週間後、障害のある腕についてスピード、握力の観点から評価した結果、Wii群ではレクリエーション群よりも大幅な回復がみられた。また、Wii群に安全面のリスクを示すエビデンスは認められなかった。研究の筆頭著者であるトロント大学セントマイケル病院のGustavo Saposnik博士は「課題を実行できるようになるまでに要した期間、課題をいかによく実行できたかという点で、Wii療法はレクリエーション療法よりも30%優れた結果であった」と述べている。

 Wii療法により、時間と利用性という患者にとっての2つの困難さが解消される可能性があると同氏は指摘している。リハビリテーションは時間がかかるためコンプライアンス(遵守)が低く、コストと保険による制約のためいつでも利用できるというわけではない。しかし強い反復性を特性とするWii療法は、迅速な利益をもたらし、広く利用できる。ただし、この方法を推奨する前にさらに大規模な研究が必要で、その研究はすでに進行中である。別の専門家は、この療法が極めて有望との考えを述べる一方、「家庭でできるという点では利便性が高いが、理学療法士が常に進展を監視する必要があるため、標準的な療法を補うものにとどまるだろう」と指摘している。

原文

[2010年2月25日/HealthDay News]

Copyright (c) 2010 HealthDay. All rights reserved.



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